NO lite
「………。」何だろう…この幼き僕に…頭の中に…声がする…
「此方においで。此方に来たら君は救われる。君は楽になれる……」と……
浅い眠りの中でいつもの流れる声を聴いて目が覚める。
あの声の持ち主は誰なのか…美しいが何処か儚くそして悲しそうな声…
俺は、此方に来てから嫌な思い出しかない。だから、俺は家出をした。
別に俺の様な奴は一週間以上食べなくても平気だ。
町を一人で歩くと聞こえてくる耳鳴り(こえ)がある
どうやらゴーストという奴は俺の事を笑うようだ。
半端者だと。
また、ゴースト達が笑う。
どっちのほうにも好かれない一人(孤独)の存在なこの俺を
どこに行った(逃げたって)って変わりはしない。
今日も(また)耳鳴り(こえ)がする。
「半端者、人間にも氏神にも嫌われてやがる」と
その場に居合わせた少年は全力で走り大きな木の所で身を丸めて座る…。
「何で、突然に変異しちまったんだろうな…」独りの幼い少年が呟く。
「そういや…元気だろうか…。皆…」
空をみあげる…。
「星は仲間がいっぱいいる…こんな一人(孤独)の存在じゃあなくて…」
昨日の痛みが広がる…。
傷は一つも無いのに。
「……本当に…夢の中で俺に語りかけてくる声の持ち主は…一体なんだ…誰なんだ?」
「(クスクス)」
俺の側で笑い声が聴こえる。
「誰だ!?」俺は睨んで恐く言った。
「ふふふ。」
どっかで聴いた事のある声だ。
「やぁ!やっと来てくれたんだね♪待ちくたびれたよ。」
笑っていた人物が言った。
「誰だよ。テメェは」俺は睨む。
「(クスクス)睨むなよ^^酷いな。」
「答えろ!!」俺は攻撃体勢になる。
「(クスクス)落ち着けって。」
まだ、笑っている
「……」俺はいっきに声のする方向に向かって念波を放った。
「だからさ、落ち着けって言ってんじゃん?声聴こえなかった?」さっきまで、笑っていた人物は恐くなっていた。
「………。」あまりの恐さに足が物凄く震えている。
「あ、ごめんね♪恐がらせちゃったね♪」
また、顔がにこやかになり始める
「君を助けにきたんだよ♪此方においで♪楽になれるからさ♪ね?」と少年に夢で聴いた台詞(ことば)のようなことを言った。
「あんた…もしかして…俺の夢にいつもでてくる……」少年は問う
「さぁーね♪来たら分かると思うけどね♪」少年に手をさしのべる
「………!!!」
「ホラ、早く。来なよ。君は楽になれるよ♪」
その少年は、手を伸ばした。
言われるがままに。
「それじゃあ…行こうか。」